怖いと感じたら…それはDVである
「怖いと感じたら…それはDV」
後々女性センターでカウンセリングなど、対応してくれた臨床心理の方からの言葉のひとつは印象的なものでした。
怖いと感じたり、緊張したりする。
それは家庭内において、加害者から受ける精神的な暴力のひとつであるということを教えてくれました。
私が何か悪いことをしたから、機嫌をそこねることをしてしまったから?
そんな思いがぐるぐる回りながらの生活。
あなたは被害者であるんだよと、自分をこれ以上苦しめなくていい。そんな簡単な、単純なことも理解できなかった程に相手に支配されていた現実があったわけです。
特に、長い期間のモラハラ、DVにより抜け出す気力もほとんどない状況にありました。
周囲いる人からの助言はどうなのだろう?
家庭内におけるDVの内容によっても、話せないこともありますし。
もし、誰かに話をして、また危害を加えられたらという不安も残りました。
きっとそんな風に答えがだせなくて、不安で周囲の人にうちあける勇気がでてこない、こともあるかもしれないです。
私の場合も、姉に相談はしていましたが本当に辛かったことは話せていません。
心配した姉から紹介された本のタイトルは「モラハラのすべて」でした。
でも、本を手にとり買おうと思いませんでした。
認めたくないのもありましたし、その本が家にあって、見つかっても大変ですし。
自分が我慢をすれば、子供が大きくなるまでは…そう言い聞かせての10年弱でした。長い…
だから、周りからの手助けが入りにくいというか
虐待された人にまたもどる…という心理は分からなくもないというか。
心理的なダメージは大きかったです。
ひとつのポイントが、怖いとか緊張とか、そう感じることは夫婦間でパートナーでいるのに本来普通ではない状況ですよね。
それに自身が気が付くことが難しいことがある。
でも、自分の心に蓋をしないで、感じる思いに鈍感にならないで向き合っていく必要があるのだと感じています。
あの時、紹介された本を読んでいたら…もっとはやく傷が浅いままに人生を取り戻せたんじゃないだろうか。そんな風に思いが交錯します。
でも、くやんでも仕方がない!
これからでも、自分の人生を取り戻していく。
これからは、もっとアンテナを張って自分から情報をとりにいきたい。
それが、自立の一歩につながると信じて。